入船小・中 タブレット公開授業

「便利で楽しい」が「ノート取り」も大事

「一斉に情報が伝わるから便利で楽しい」が「覚えるにはノート取り」も大事—。浦安市教委は包括協定を結んだ千葉工業大と協力して2学期からICT活用推進モデル3小中学校でデジタル授業を開始。
 11月17日、入船小・中学校でタブレット端末公開授業を行った。小学校では社会科で東京モーターショーに題材をとってパワーポイントでアニメーション機能などを学んだ。中学校では数学の「三角形の相似条件と証明」で、最もわかりやすく描けた生徒がスクリーンに画像を転送、クラス全体に説明した。急速に進むデジタル化は教育現場を大きく変えようとしている。

入船小タブレット公開授業

パワーポイントの活用方法を学んだ5年生たち=入船小

■入船小5年3組、社会科「自動車をつくる工場」
 日本の車産業の技術について、モーターショーで学んだことを活かしてまとめるのがこの日の授業。岡本康教諭がパワーポイントの活用方法を提示。児童32人はアニメ機能を使って撮影してきた写真を挿入したり、文字サイズや色彩を変えたりする開始効果を選んで、資料を作成・発表した。
 児童たちは45分の時間内にタブレット画面にタッチしながら、クラスメートにビジュアル的にどう伝えていくか、知恵をしぼっていた。
 授業後の感想―。
▽「工夫したところはアニメで文字が出るところ。初めに写真を出してから会社名と色々伝えられた。(機会があれば)カメラ機能を使って校庭の築山に登って全体を撮り、発表したい」(藤原正行さん)
▽「色を変えて目立つようにしたり、わかりやすくしたりできた。いままでの授業とデジタル授業のいいところを使っていきたい」(原口舞耶さん)。

入船中タブレット公開授

「三角形の相似を示す証明」を、色やマークをつけながらで図に描き込みクラスメートに説明=入船中

■入船中3年D組、数学「平行線と線分比の応用」
 青野悠二郎教諭が三角形の相似を示す証明を提示。生徒29人がタブレットに転送された画像に色やマークをつけながらで図に描き込み、班内で比較検討した。最も分かりやすく描けた生徒はスクリーンに画像を転送し、クラスメートが分かるように説明した。
 60分授業だが、図を描く作業を短縮、考える時間の確保▽図に何度も描き込め、色で区別させ分かりやすく説明できる―などが授業で狙う効果。
 授業後の感想―。
▽「すぐに書けたり消したりで(普段と)変わった感じで楽しかった」(満田雄亮さん)
▽「前はノートに鉛筆で書いていたが、タブレットはきれいにまとめられ、一斉に情報が伝わるから便利。でも実際にはノートに取るより覚えにくい」(黒田紗希さん)。

市教委、学校、千葉工大の狙い

 公開授業後、会見した市教委や千葉工業大の関係者はタブレット活用推進について、次のように話した。
■3年かけて全校1万4千人に導入
 鈴木忠吉・市教委教育総務部長「2学期から体育授業で活用開始。モデル校から情報発信。3年間かけて検証し、全校1万4千人に導入。子供たちが(先生の指導を聞く)受身(授業)から(自らが能動的に学ぶ)アクティブラーニングできるように活かしたい」
■大学でも展開、一緒に勉強したい
 小川靖夫・千葉工業大学生センター部長「留学生に貸与していたタブレット端末を卒業後回収。浦安市の小中校で教育サポートに活用できないか提案。子供には自由な発想があり、学ぶ点がある。大学でも展開できるので、一緒に勉強したい」
■ノートとタブレットは両輪
 鞠山誠人・入船小校長「”不易流行” でいえばノートを取るのは不易。時代変化に合わせノート、板書をどうするか研究。ICTとは両輪」
■場面で使い分けたい
 緒方利昭・入船中校長「学習は継続でノートは大切。タブレットは数学や理科など分析能力、いろんな意見が即座に分かるので有効。場面で使い分けたい」
■職員がタブレットに慣れるのが先決
 森田弥・高洲中教頭「職員室に40台置き、放課後などに提供」


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