『働クエスト』に興味津々 日の出中学校

『働クエスト』に興味津々

日の出中学校

 次代の人材育成へ、これまでの枠を越えた教育が試みられている。学校と地域の壁を取り払って・・・。”学校外教育”ともいうべきチャレンジを追った。

働クエスト

ブースごとに分かれた「働クエスト」

 パイロット、公認会計士、ビューテイーコンサルタント、システムエンジニア、裁判官‥中学生が将来目指しそうな職業の人たちを招いて、実際の仕事上の難しさ、楽しさなどを学ぶ課外授業「働クエスト」が11月30日、日の出中学校(大坪桂校長)で行われた。

 この試みは、同校の保護者やOBで作るサポーターズクラプ(伊藤俊祐会長、約50人)の企画。日の出地区は高層マンションが並び、多様な職業の人たちが生活している。「草刈りや水撒きだけでなく、学校教育と実社会のギャップを埋め、生徒の進路指導の助けになるサポートも」(サポーターの1人)と、3年前から年1回のベースで始めた。
 「働クエスト」の名前は、「働くこと」と自分探しのゲーム「ドラゴンクエスト」の合体語。学校の施設を使うが、先生たちの手を煩わせず、サポーターたちで運営するのが特徴で、4月から講師探しなどの準備を進め、地元に引む14業種24人に講師を頼んだ。同校卒業生8人もこの中に。
 2年生は職場体験のカリキュラムがあり、3年生は受験に忙しいため、毎回1年生が対象。この日午後、1年生199人を前に講師陣が紹介されたあと、各ブースに分かれて講義が開始された。

 イタリア料理チェーン店社長の講座では、「チェーンを店を出す際、新宿と豊洲、丸の内では店のコンセプト、デザインはどう違うか」などの質問が出される。生徒らはおやつに提供されたビザを頬ばりながら頭をひねった。不動産取引のブースでは卒業生が講師を務め、浦安市の都市計画図を広げて物件調査の実態などを説明した。
 レーシングドライバーは「レースに負けても、ペストを尽くしたのなら落ち込むことはない」と勝負師の心得を話し、テレビ局で番組宣伝を担当する講師は「約90分の番組に使われるテープは、実際に撮影したテープの5%程度」などと”内幕”を明かす場面も。

 生徒らは24ブースの中から2つのブースを選び、各45分間の講座を学習。大坪校長は「学校と社会を結ぶキャリア教育は各地で行われているが、これだけの講師陣が揃った課外授業はないでしょう。とても有意義で、これからも学校と地域の連携を深めていきたい」と話した。


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