Dr.竜の「診察ノー卜」第25話: 日常生活に支障きたす 認知症と物忘れの違い

日常生活に支障きたす 認知症と物忘れの違い

 高齢になると脳の働きが衰え、物忘れするようになります。忘れたことを思い出せる物忘れは自然のことで、心配ありません。記憶が全く欠落して、思い出すことができず、日常生活に支障きたすのが認知症です。

竜 崇正 先生

竜 崇正 りゅう・むねまさ
浦安ふじみクリニック院長
=浦安市富士見2-18-9=

<4分類で発症者は約500万人>

 認知症では最近の記憶から欠落していき、過去の記憶は比較的残っています。徘徊して家に戻れなくなってしまうのは過去の記憶に従って家を出ても、周りの景色が昔と違うので混乱してしまうためです。
 認知症が進行すると話が通じなくなり、失禁や不潔行動が多くなり、すぐ怒ったり、暴力的になったりすることもあります。認知症は約500万人いるとされ、大きな社会問題となっています。
 認知症は、アルツハイマー型、脳血管障害型、レビー小体型、その他に分類されます。最も多いアルツハイマー型は、脳にアミロイドが蓄積して脳が委縮するのが原因です。
 次いで多いのは脳血管障害型で、脳梗塞が原因です。障害された脳の場所によって症状が異なるため、記憶障害がひどいが判断力は保たれているなどの「まだら認知症」が特徴です。
 レビー小体型はレビー小体という蛋白質が脳に溜まるのが原因で、体の動きが緩慢になるパーキンソン病に似た症状で発症します。話が通じたり、全く通じなかったりなど症状の変動が特徴です。

<早めに「認知症外来」を受診しよう>

 認知症の治療は軽度のうちから始めるのが最良です。進行を遅らせることが出来るため、通常の在宅生活を長く保ち、家族の負担を減らすことができます。早めに「認知症外来(物忘れ外来)」を受診しましょう。
 認知症は益々増え、明日は我が身ですので地域全体で助け合い、支えあうことが大事です。


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