9人ギリギリ浦安南、22年ぶりの”校歌”

高校野球千葉大会
歴史的勝利に内外から称賛の声

 夏の甲子園をめざし、170チームが激突した今年の第97回高校野球選手権千葉大会。浦安市から出場した4校はいずれも健闘したが、惜しくも志し半ばで涙をのんだ。その中で平成5年の第75回大会以来、22年ぶりに初戦をものにしたのが浦安南。”歴史的勝利” に、内外から称賛の声が上がった。

浦安南ナイン

Aシード校に一矢を報いようと円陣を組む浦安南ナイン=7月14日、県野球場

 高校には、初戦直後から勝利を称える電話が相次ぎ、高校野球情報を紹介するインターネットサイトには、数多くの祝福メールが寄せられた。
 「感動した」「いい試合を見せてもらった」「涙が出た」「今朝もグラウンドで朝早くから練習していましたね。この1勝が皆さんにとって大きな自信となりますように」
 日頃のひたむきな頑張り。頑張れば報われる努力を実践したナインを素直に評価する声が多かった。

 それというのもチームは、昭和59(1984)年の創部以来、24回県大会に出場して、勝ったのは4試合。平成5年以来、勝星がなく、このところコールド負けが続いていた。
 選手層が薄く、今年の春季大会は行徳、松戸向陽の協力で連合チームを結成して臨んだ。
 4月新入生2人が入部して、部員は8人。一時は今回も連合チームかと思われたが、サッカー部に助っ人を頼んでなんとか単独チームでの出場がかなった。
 市原市のゼットエーボールパークで行われた1回戦(7月12日)。主将・田中悠介(3年)の好投、恩田真英(3年)、助っ人・向後克紀(2年)の活躍などで、大網に6―2で勝利。「試合に勝ってマウンドで校歌を歌う」。ナインの積年の夢が実現した。

 劇的な勝利に、こんなメールを寄せた人もいた。「なでしこジャパンが決勝まで行ったことより、個人的にはこの1勝の方が価値ある大ニュース。選手、監督、私にとって忘れられない試合となりました」

 2回戦はAシードの強敵、専大松戸。残念ながら結果は15点を奪われ、5回コールド負けに終わったが、落合克行監督、田中主将も「大目標の夏の大会1勝。悔いはない」と、さわやかだった。

浦安勢、健闘したが涙のむ

 浦安勢は、東海大浦安がAシードの市立松戸を2―0で破るなどしてベスト16へ進んだが、5回戦で木更津総合に1―7で負け。初戦、東邦大東邦に勝った浦安は、3回戦あずさ第一に2―7、東京学館浦安も2回戦で東総工に1―3といずれも敗れた。


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