Dr.竜の「診察ノー卜」第24話: PSA検査で前立腺がん早期発見を

65歳過ぎは無症状でも
PSA検査で前立腺がん早期発見を

 前立腺がんは、加齢とともに多くなるがんで、高齢化社会を迎えて日本で急増しており、男性がん死亡全体の5%を占めます。日本人の罹患率は欧米諸国や米国の日系移民より低く、食事などが関係していると思われます。乳製品、肉、脂肪の過剰摂取が原因のようです。
 前立腺がんのリスク要因は、加齢と家族歴です。前立腺がんの親族がいる場合は、40歳から検査を受けるべきです。

竜 崇正 先生

竜 崇正 りゅう・むねまさ
浦安ふじみクリニック院長
=浦安市富士見2-18-9=

<特徴的症状がないのが前立腺がん>

 前立腺がんの特徴的な症状は無く、同時に存在する前立腺肥大による症状(尿閉の夜間頻尿、尿漏れ)が出るだけです。進行すると骨へ転移するので、腰痛などで診断されることも多いのです。
 診断には採血によるPSAの測定が極めて有効です。画像で前立腺がんの描出はできないので、PSAが高値になったら麻酔下に前立腺を10カ所以上針生検して調べます。生検で得られた組織系で治療法が決まります。
 高分化限局がんでは、前立腺全摘手術や放射線療法、内分泌療法のいずれも有効で、生存率は100%近いです。ゆっくり進行するので年齢によっては治療しない場合もあります。
 中分化限局がんでは、全摘術もしくは放射線治療が第一選択です。中分化局所浸潤がんでは内分泌療法後に放射線治療を行います。低分化限局がんでは全摘が適応です。低分化進行がんでは、内分泌治療、放射線治療、抗がん剤治療を併用します。

<他のがんに比べれば予後はよい>

 前立腺がんは他のがんに比べれば予後はよく、限局がんで95%、局所浸潤がんで80%、進行がんで 50%です。


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