うらやすの人(4) : 全ては人々の健康のために 了徳寺大学理事長 了徳寺 健二さん

注目のストレスフリー療法 生きるためのセンサーは足の裏についていた

了徳寺大学理事長 了徳寺 健二さん

 「こんにちは」。キャンパスに入ると学生たちが爽やかな笑顔と気持ちよい挨拶で迎えてくれる。
2006年、浦安市明海に開校した了徳寺大学。理学療法1学科でスタートした健康科学部は2007年に整復医療・トレーナー学科、2011年には看護学科が加わり、保険・医療分野の専門知識と技術を持ち、地域社会で即戦力となる人材育成を続けている。

了徳寺理事長

りょうとくじ・けんじ
1948年、鹿児島県出身。医療法人徳友会設立
2000年・丁徳寺学園設立、2006年・丁徳寺大学開学
2011年・千葉県柔道連盟会長、全日本柔道連盟評議員に就任。
講道館柔道7段

 了徳寺健二理事長は了徳寺大学を含む学校法人と医療法人から或る了徳寺グループの経営者としてだけではなく、柔道家としても名高い。
 アスリートとして、あるいは指導者、医療人として長年、身体と向き合ってきた了徳寺理事長は、現在は白身が発見した「ストレスフリー療法」の普及発展に力を注いでいる。

 3年前、もし人々が生きるためのセンサーを取り付けるとしたら、頭や心臓から最も離れた場所「足の裏」が良いだろうというユニークな発想から、足の裏へ熱刺激を施すとストレスホルモンが低下することを発見した。
 ストレスがたまると「ストレスホルモン」と呼ばれる「ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)」や「コルチゾール」の値が上昇する。ストレスホルモンの増加は睡眠障害、血流量の低下等を引き起こし病気の要因となるのだ。

国際医学誌に論文掲載

 足の裏にやけどを起こさない50度未満のレーザー光線による熱刺激を与える治療を「ストレスフリー療法」と名付け、大学を中心とした科学者たちと共に研究を重ねた結果、今年6月には国際医学誌「レーザーセラビー」に論文が掲載された。

 「ストレスを取り除く方法とストレスが取れたら何が起こるかを、私たちが科学的に明らかにしたということなのです」

 ストレスが取り除かれると、それと共に体内に大幅な血流増加が起こり、体温上昇、良好な睡眠、腸の活性化が起こるという。

 「人は歩くパイプと言われます。血管と腸管が身体の重要な役割を担っているからです。ストレスフリー療法は、血管にも腸管にも良い効果をもたらし、しかも副作用がありません。本来私たちが持つ回復力を高める、人に対して優しい治療法なのです」

 糖尿病、うつ、認知症など血流に原因があると思われる病気に対しても高い治療効果があることを実証しており、今後の研究ではそのメカニズムを遺伝子レベルで検証していくことになる。

 「日常生活で一番理想的なことはストレスの無い生活。ですが私たち人間は社会生活におけるストレスだけではなく、暑い、寒いというだけでも十分なストレスを受けているのです」

 健康維持、老化防止のためには毎日の生活の中でストレスを軽減させる努力も大切で、その方法のひとつは腹式呼吸。正しい腹式呼吸を行えばストレスホルモンが減る。もうひとつは体温を下げないこと。

 「できるだけ冷たいものは飲まないようにして、36.50度から36.58度の適正体温を下げないようにすることです」

 体温の低下は血流の低下につながり、血流の低下は病気、老化につながってしまうのだという。

 健康で長生きをしたいという願いとは裏腹に、病の原因となるストレスが蔓延している現代社会。「私の使命は広く人々の健康に貢献することです。大学では、健康科学部で高い医療技術を持った人材の育成を、そして地域のため、国のため、世界のために、ストレスフリー療法の研究を私が先頭に立って続けて行きます」と了徳寺理事長は語った。


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