「川崎中1事件」受け 緊急確認調査を実施

「川崎中1事件」受け 緊急確認調査を実施

 川崎市で起きた中1男子生徒の殺害事件を受け、浦安市教育委員会は3月、市内27の小中学校で「児童生徒の安全に関する緊急確認調査」を実施した。不登校はいたが、問題になるような「7日以上連絡が取れず、生命身体に被害が生ずる恐れのある児童生徒」はいなかった。「川崎事件」の “遠因” ともなった携帯電話だが、浦安市内の小中学生の携帯電話所持率、使用率がここ数年、急増していることが分かった。市教育研究センターが昨年、全体の約3割、4160人の児童・生徒を対象に調査し、教育委員会が発表した。

小中学生携帯所持急増
メール、LINEだけの友達中学生3割超

 携帯調査は、2年に1度行っている小・中学生の「生活実態調査」。子供たちが現代の社会、環境の変化にどう対応しているか、生活状況を把握するため教研センターが独自に、勉強や読書、友達と親など7項目にわたって、継続調査している。
 今回は26年6~7月に、小学校18、中学校9の市内全校で、1校1学年30~40人を対象に行った。総数は小学生3275人、中学生885人。男女ほぽ同数。

表 携帯電話所持率

〔自分の携帯電話(スマートフォン)を持っているか〕

 「はい」と答えたのは、小学1~3年で41.2%。4~6年は55.2%。中学1~3年は78.1%。小学4年生以上の学年別所持率は、グラフの通り。低学年の内訳は1年31.9%、2年41.1%、3年49.4%。所持率は学年が上がるほど増加し、中3以外は2年前の前回調査より増えた。
 小学生低学年は、前回は調査していないが、4年前の前々回と比べると、いずれの学年も2倍以上増えており、小学生の所持率がここ数年大きく増えているのが特徴。

家庭ルール徹底
守れない場合、厳しい対応を

〔SNS(LINEやツイッター)、プロフ(自己紹介をのせて、他の人と交流するサイト)の使用率〕

 調査対象の小学4~6年は18.3%、中学64.8%。使っている割合は、小学高学年は2割弱だが、中学生は6割を超え、ともに前回調査より大幅に増加した。

〔メール、LINEだけの友達はいるか〕

 「はい」は、小学4年4.2%、5年7.5%、6年6.4%。平均すると6.1%と低いが、中学になると、1年28.4%、2年27.4%、3年40.6%。平均は32.3%で、中学生は前々回の調査より2~3倍と大幅に増えている。

〔携帯電話の使い方〕

 小学生で5割以上、中学生で8割近くが家庭でルールをつくっている。しかし、守られているかの割合は、高学年になるほど低く、「よく守っている」と答えた中学3年生は3割程度にとどまっている。

心がけたい3つのこ と

 携帯電話は便利な半面、危険もひそみ、子供が簡単に被害者にも加害者にもなる。

 市教委ではこれらの調査を参考に、家庭でできる「心がけたい3つのこと」 (別掲)を各家庭で徹底。ルールを破ったら一時利用を禁止するなど、厳しい対応を保護者に呼びかけている。

〔9割がイジメにノー〕

 いじめがいけないことだと思う割合は、どの学年でも9割以上が「とてもそう」「まあそう」と思っているが、学年が上がるごとに「とてもそう」の割合が低くなる。

〔いじめを見たらどうするか。〕

 「止める」は小学生で5割、中学生で3割強。大人(先生や親など)に「いう」は小学生で7割、中学生で5割。「何もしない」は、中学生は小学生のほぽ2倍。


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