地震の記録を電子化、後世に残す

新年度から市の公式サイトで

 4年前の東日本大震災(3.11)で液状化や家屋の倒壊などの大きな被害を受けた浦安市は、この記録を電子化でアーカイブ(記録保存)化する作業を進めている。地震の記録を後世に伝えるためで、第1段階として数万点を電子化、新年度早々にも市の公式サイトで閲覧できるようにする。 

震災記録・運動公園前駐車場

大きく盛り上がった運動公園前駐車場

震災記録・舞浜バス停

舞浜の傾いたバス停

震災記録:崩れた歩道

美浜境川沿いの崩れた歩道

震災記録:土砂が溜まった公園

弁天2丁目の土砂が溜まった公園(いずれも浦安市提供)

 同市はこの地震で、広範囲にわたる液状化をはじめ、ライフラインの切断、住宅の全半壊など大きな被害を受けた。中町、新町の道路はあちこちでデコボコになったり、貯水槽などが浮き上がったりした。上下水道の使用不能、停電、ガスの供給ストップなど、都市のもろさを見せつけられた。
 市はいち早く対策本部を設置。全小中学校に避難所を設け、給水サービス、道路応急復旧作業、広報活動などを開始した。
 

アーカイブ化で閲覧可能に 
公的機関資料や民間にも手を広げる

 これらの被害・活動状況は写真や文書などで記録されている。その量は膨大で、現在は市の部局で保存されているものが多い。写真、映像、公文書、大学、研究機関などによる論文、データ、体験記録など数万点にのぼる。こうした資料はすべて電子化し、アーカイブ化する。この財源は国庫支出金、震災復興特別交付税などから1億1096万円を事業費として計上している。
 保存作業は市中央図書館が中心で進めている。保存された資料はすべて国立国会図書館東日本大震災アーカイブシステム「ひなぎく」と連携し、市民へ公開する。第1段階として約4万点の資料を電子化し、今年の4、5月ごろには市のホームページで市民に公開する。
 その目的は大震災で得た体験を教訓として、今後の防災に役立てることにある。この教訓も年月を経れば風化しかねない。電子化で後世に残し、市民にも触れやすくする。続いて公的機関の資料や民間にも手を広げ、アーカイブ化していく。その資料は20万点ともいわれる膨大なものになる。この作業はいまのところ、どこで終止符を打つか「見通しが立てにくい」(市中央図書館)という。


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