文化

仲間づくり、生きがいづくりに人気 美浜公民館 健康マージャンクラブ・新浦安友の会

 「リーチです」「これは捨てられないワ」…。事務机の上にセッティングされたマージャン卓を囲んで、お年寄りらの会話が弾む。同時に笑顔と思案顔も交錯。「賭けない、吸わない、飲まない」をルールとする高齢者向けの健康マージャンが21世紀に入って認知症予防に有効と注目されはじめ、浦安市でも人気を集めている。

 健康マージャンの同好クラブ「新浦安友の会」は毎週土曜日、美浜公民館(美浜5丁目)で定例会を開いている。佐藤康夫会長(75) によると会員数60人は市内にいくつかあるクラブの中でも最大規模。会員交流行事なども積極的に取り入れ、5年前にマージャン愛好クラブとしては唯一、市の社会教育関係団体に認定された。

健康マージャン

賭けない、吸わない、飲まない麻雀を楽しむ高齢者たち
(9月20日美浜公民館)

 平成18年7月、定年退職した佐藤会長が老後をどう過ごすか考え、健康マージャンがお年寄りのコミュニティを育て、認知症防止に効き目があることなどを知った。マージャン歴はなかったが、「うまいとか強いとかは関係なく、みんなが楽しく、健康に過ごせたら良い」とチラシでの呼び掛けを始めた。
 会費は月500円。初心者のために点数表やルール解説なども用意、6人が集まった。その後クチコミも加わって平成19年は32人、20年41人、23年は61人にまで増え、会場スペースの関係でほぽ満員状態に。現会員は63歳から最高85歳の女性まで計60人。近隣に住む人が多く、うち3人は老人ホームから通ってくるという。
 久保田晃さん(68)は昨年入会した。8年前に脳卒中で倒れ、左半身が不自由だが、杖を頼りに30分の距離を歩いて通う。「最初は仲間に入れてもらえるか心配でしたが、気持ちよく受け入れてくれた。牌を積む時には手伝ってくれるし、ここに来ると精神的にも穏やかになれる。エエ1週間が待ち遠しいです」と。
 最高齢の菊川カズミさん(85)は数カ月前の入会。「とても楽しいです、ボケないよ」と話し、牌をツモる手もしなやか。

佐藤康夫会長

佐藤康夫会長

 「年寄りは家庭では怒ることが多いけど、ここでは笑い声ばかりです。指先を使い、頭脳も使うので健康でいられるし、点数を集計して忘年会や新年会で表彰するので張合いもある。定員一杯だけど、入会希望者にはなんとか応えていきたい」と佐藤会長は話した。
 問合はでんわ080・5405・9833(佐藤)へ。
   ◇
 健康マージャンが知られるようになったのは30年ほど前から。日本健康麻將協会(東京・千代田区)などのHPによると、賭け事から離れて安心して楽しめる娯楽として広がりをみせ、2000年ごろから自治体の高齢者福祉事業として取り上げられ、発展した。杉並区や品川区、千葉市などがこの事業の推進自治体として知られている。

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