うらやすの人(11): 舞浜堤防クリーン作戦に尽力 河川功労で表彰された  「環境バスターズ」 涌井正樹さん

「環境バスターズ」 涌井正樹さん

 子供たちのために旧江戸川河川敷のごみ拾いを2年間、ひとり黙々と続けた。すると犬の散歩やランニング中の人が関心を示す。やがてロコミで協力の輪が広がって、一大クリーンアップ大作戦に。平成18年から続く、舞浜2丁目の舞浜高潮堤防一斉清掃。この秋、12回目を迎える。
 その仕掛け人が「環境バスターズ」の涌井正樹代表責任者。この5月、公益社団法人日本河川協会から河川功労者として表彰された。勲章の類の功労賞にあって、若い個人の表彰は極めて珍しい。

涌井正樹さん

わくい・まさき
東京・深川生まれ ▽弁大から舞浜2丁目のローズタウンに住んで36年 ▽文部科学省NEAL・RAC(川に学ぶ体験活動協議会)リーダー

 今回はただ長くごみ拾いを続けているだけの理由ではなく、ひとりの行動が多くの市民、行政、企業、団体を巻き込んでの協働作業に発展した点が高く評価された。
 「表彰状はボランティアに参加された方、お知恵を拝借した方々みんながいただいたものと思っています。参加者は今では毎回250人前後、370人超えの時もありましたが、初回は20人でしたから、みんなの努力のおかげです」

◆2年間黙々とごみ拾い

 舞浜地区は東京ディズニーリゾートの一角。東京湾と旧江戸川が合流する所でもあり、河川敷には双方からたくさんのごみが打ち寄せられ、とくに流木とペットボトル類が多い。
 「子供たちの写生で、川や堤防の絵を描いてもらおうとしたら、ごみの絵ばかりで驚いたという近所の人の苦情を聞いたのが、ボランティアを始めたそもそものきっかけ」という。

 「どんなものかと自宅から400メートルほどの堤防へ行くと、無数のごみ。周りは住宅地とテーマパーク。自分の街は自分で何とかしなければ…と、今を迎えています」
 ひとりで800メートルある河川敷のごみ拾いを始めた。90リットルのごみ袋を買い、長男、次男、その友達を含めて1日200袋集めたことも。子供たちに本来の川の姿を描かせたい一心で、休日は徹底したごみ拾い。仕事を半日で切り上げて、100袋、150袋と、2年間に亘ってひたすらごみを拾い続けた。

舞浜堤防クリーン作戦

たったひとりで始めたごみ拾いが、いまでは大きな輪に

 米人気映画のお助けマン的な「ゴーストバスターズ」をもじって、子供や住民のお助けマン「環境バスターズ」を結成したのもこのころ。平成21年1月には、県や浦安市にまちづくりの推進団体として正式登録。これをきっかけに県や市がボランティアに参加する保険加入費や資材を補てんするなど協力体制が確立した。
 涌井さんの自慢は「自ら行動し、交渉を重ねて得た協力体制で、協働や継続を意識した活動。日々確実に住みやすく、楽しい街になっています」。
 環境バスターズの会員登録は現在360人に達している。

◆落書き消しの実績も

 環境バスターズが取り組んだ、大きな実績がもう一つ。橋脚や堤防などにスプレーで吹き付けられた落書き消しだ。
 「公共物の落書きは主に市内の堤防をキャンパスにして20か所に及んでいました。塗料メーカーに頼んで住民でも消せる塗料を開発してもらい、県立浦安南高校の生徒と協力。消しては描かれるイタチゴッコを繰り返すうち、落書きは完全に撲滅できました。その卒業生は社会人になった今でもボランティアに参加しています」
 市内には落書きウオッチサポーターと、落書きを消すサポーターの住民11人がおり、落書きされたらすぐ消去できる態勢を整えている。
 環境バスターズの次の行動は、年2回行われている11月予定の一斉清掃。日程などは今後のホームページ、フェイスブックを参照。


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