おさんぽカメラ: 酷暑に負けずにパトロール(8/5) ~立志塾の防災キャンプ

立志塾の防災キャンプ

 「けが人の応急手当てを終えました。指示に従い、帰宅困難者が出た模様の舞浜駅に向かいます」…。この夏一番という猛暑に見舞われた8月5日、浦安市の中学2年生27人が大災害を想定した市内の被災地を6班に分かれてパトロールした。
 被災状況の報告、本部からの指令、目的地までのコース選択などiPadをフルに活用する “最先端” の防災研修。日本登山医学会など7団体が協力し、ICT機器の活用や医療面の講習なども含めた1泊2日の研修規模は、全国でも珍しいという。

立志塾の防災キャンプ(1)

(写真1)


立志塾の防災キャンプ(2)

(写真2)


立志塾の防災キャンプ(3)

(写真3)


立志塾の防災キャンプ(4)

(写真4)

 浦安の若きリーダーを育成する「ふるさとうらやす立志塾」のプログラムの一環。市と市教委は塾開講4年目を迎えて、中学生でも被災時に自ら考え、自助・共助を実践できる力を身につけることが重要と、一般社団法人フーチャー・ラボと共催。半年がかりで、浦安の地域状況、想定される被災状況などを盛り込んだ研修プログラムを作成した。

 研修2日目の5日午前9時すぎ。急病診療所でけが人を手当てする実習が行われていた。グループの1つ、A班の5人は、呼吸数を数え、励ましの声をかけるなど役割を分担し、真剣な表情。患者の移動の際は毛布を下に敷き、頭、肩、足を手分けして持ち上げる。傍らで1人がけがの程度をタブレットで本部に報告(写真1)。

 このあと、本部から南小学校に向かえとの指令が入った。研修のハイライト・被災地パトロールの始まりだ。街の状況を把握し、困っている人を支援する…のが使命。指導者と市職員、それに松崎秀樹市長もベットボトルを片手に仲間入り。

 同9時50分、地図を広げ、南小学校に向かうコースを選定(写真2)する。津波や住宅密集地で火災の心配がある場所柄、お年寄りも多く住む地域と説明される。途中の路上にあった消火器の前で松崎市長が「有効期限が大丈夫かな」とチェックを要請(写真3)。

 同10時、南小ではヤケドを負った若者が倒れていた。水で傷口を冷やし、励ましの声をかけ、建物の倒壊の恐れのない校庭の木陰に移動させる(写真4)。

 このあと、堀江中学校近くの病院で専門医の治療を受けさせ、帰宅困難者が出ているという舞浜駅に向かい、正午すぎ現場の係員から状況を取材。一行は大きな疲れも見せず、タブレット操作もブラインド・タッチを思わせる手際良さ。ICT機器の講習で、初めて機器の触れる生徒は27人中わずか2人だったという “デジタル世代” を印象づけた。

 グループのリーダー格、鈴木健世君(浦安中)は「実際に起こりうる場面を想定した研修で、とても刺激的でした。中でもけが人の手当ての際は、正しく手際良く処理しなければいけないので、緊張した。でも仲間とも気が合って、自信がつきました」と話した。


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