9月は防災月間 各地区で広がる取り組み(1) 「備蓄は部屋の整理から」

 東日本大震災を教訓に震災に備えた取り組みが各地区で広がっている。精力的に防災講演会をこなし、備蓄を訴える市民団体代表、自主防災組織の域を超えた行動力を誇る自治会防災隊。浦安市ではいざという時に、プールの水を飲料水に替える作戦に乗り出した。9月は防災月間―。それぞれの動きを追ってみた。

「備蓄は部屋の整理から」防災講演会で強調
岡部さん

 8月、美浜公民館で開催された公民館主催の防災講演会。講師は今年2月、「浦安市防災備蓄を考える会」を発足させた、岡部梨恵子代表。3.11は富岡の自宅マンションで迎えた。

「備蓄は部屋の整理から」 岡部さん

「こんな防災ベストも備えたい」と話す岡部さん=美浜公民館

 「東日本大震災でも分かるように、元町を除く中町や新町地区は、大規模地震に見舞われたら液状化被害は避けられません。今後起こるとされている首都直下地震や南海トラフ地震は、3.11の最大避難者47万人の15倍、720万人と内閣府は推測しています。そうなれば浦安は完全に陸の孤島。援助物資は恐らく何日も届きません。備蓄はその時のために重要なのです」
 約70席の会場は満席。「高層マンションの多い首都圏の住宅事情からこの浦安周辺の備蓄は段ボール収納が最適。4人家族の1週間分の備蓄量は、食糧、水、日用品を合わせて段ボール23箱。収納物をテープで色分けし、これを1ヵ所ではなく、いろいろな場所に分散して蓄えておくのがポイントです」
 整理・収納アドバイザーでもある岡部さん。備蓄スペースを確保するために、まず必要のないものの処分を強調する。
 「下駄箱の中で何年も履いていない靴、いただいたままの贈答品、着ていない昔の服、子供のおもちゃ。部屋にある6割は1年間使わないモノで占められているといいます。それらを今一度見直して思い切って処分しましょう」と。
 加えて、「せっかくの備蓄も住宅が火事になってしまったら無駄。外に避難する際は電気ブレーカーを切ること。もし被害に遭ってしまったら、片付け前に写真撮影をしておくことも忘れずに。保険請求などに役立ちます。防災備蓄に正解はありません。いざというときの参考に、時々思い出してください」と結んだ。

9月は防災月間(2)「際立つ防災隊の活動 入船西エステート自治会」へつづく


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