夏休みボランティア体験学習記(1) 「がんばりや」の障害者に感銘

 夏休みに3日以上のボランティア体験学習参加を、浦安市ボランティアセンターが市内の中学・高校・大学生に呼びかけたところ約100人が応募。参加者は高齢者や保育、障害者施設でのボランティアを通し、さまざまな人たちとの出会いや仲間作り、人の笑顔に触れる喜びを味わった充実したサマーバケーションを過ごし、8月29日に修了式を迎えた。このなかから、将来の進路を「特別支援教育」に決めている渋谷教育学園幕張高校2年生、橋本陸さん(16)=富士見在住=と、「看護系」を目指す国府台女子学院高校2年生、福田なごみさん(16)=猫実2丁目在住=の “働きぶりと思い” を紹介する。

渋谷教育学園幕張高校2年橋本 陸さん

ボランティア体験 橋本陸さん

カウンターで食器を洗ったりしてボランティア体験学習をした橋本さん=「カフェ・デ・あいらんど」

 橋本さんのボランティア体験は、昨年につづいて2回目。8月5日から4日間、同市当代島公民館1階の喫茶店「カフェ・デ・あいらんど」へ、自宅から自転車で通った。この施設は特定非営利活動法人「あいらんど」(小川礼子理事長)が運営。公民館前のクッキーとケーキの店「ワーク・デ・あいらんど」と合わせて11人の20~50代の知的障害者が働いている。
 橋本さんは青のバンダナキャップに黒のエプロン姿でカウンターに立ち、食器を洗ったり、紙ナプキンをたたんだり… テーブルにセットする前の準備作業を黙々とこなしていた。「特別支援教育に進みたいので、いい機会と考え参加しました。去年は3日間でしたが今年は4日間、体験させてもらいました」とボランティア体験のきっかけを話してくれた。
 午前10時から午後1時までの3時間で多くのことを学んだ。
 「現場を体験するのは本から得る知識とは比べものにならない。知的障害者が『がんばりやで一生懸命集中している』様子をみると、働く能力があることがわかった」。
 橋本さんは2回の夏のボランティア体験と、文科省ホームページでチェックした特別支援学校高等部の知的障害者1万3541人の進学が72人(0.5%)に止まり、就職者も3842人(28.4%)で、7割近い9029人が社会福祉法人等への入所や通所で占められていることなどを、2学期早々、学校にレポートで提出した。
 タイトルは「自閉症者の雇用機会剔出のための特別支援教育と職場のあり方」。
 「障害者の自立を高めるには学校教育だけでなく、ちょっとした工夫が必要」とも提言している。橋本さんがボランティア体験した「あいらんど」の中久喜響子副理事長は「若い人に現場を知ってもらうのはありがたい。子育てを終えた人やリタイヤした方のボランティアも大歓迎」と話している。

夏休みボランティア体験学習記(2) へつづく


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