見守りネットワークにさきがけ、民生委員にアンケ 3分の1が問題点あり、回る時間取れない悩みも

浦安市は独り暮らしの高齢者や高齢者世帯を対象にした「見守りネットワーク」づくりに乗り出した。高齢者の異変をいち早くキャッチ、市に連絡してもらうシステムで、今秋をメドに構築する方針。このため、高齢者と接触する機会の多い民生委員120人を対象に、6月にアンケートを実施し、高齢者世帯の実情を探りシステム構築に役立てる。
 アンケート結果によると、①見守り活動を行っているかは「はい」が61・5%②見守りの問題点はあるかは「はい」が34・6%③見守りで苦労していることは「はい」が31・7%④異変を見つけた時の連絡先は知っているかは「はい」が44・2%-など。
 具体的なナマの声を紹介すると―。①では、気になる家庭のベランダに洗濯物が干してあるか確認したり、月に1度訪問または週に1度室外から見回ったりする。②では、毎度訪問しても留守で連絡先がわからない▽1人で約60件担当、時間がとれない▽近所で聞いても所在不明、居留守、会話拒否。③では、直接接触できず歯がゆい▽耳が不自由で話が通じない▽不審な目で見られる。
 また、要望では、休日でも対応する部署がほしい▽もしもの時の連絡先が知りたい▽見守り対象者の情報開示▽行政主体のネットワークに期待―など。
 市では、この意見を参考に具体化を急ぐ。自治会、老人クラブなどにも協力を求めるとともに、郵便・新聞配達、宅配業者、電気・ガス・水道の検針員や、その所属する業者や団体にも声をかけ、協力を求める「覚書」を交わしたいという。
 また、すでに見守りネットワークを構築している自治体のケースも参考にして、浦安市独自のシステムを構築したいとしている。
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同市内では、全人口に占める65歳以上の割合を示す高齢化率が4月現在、14・7%に達し、高齢者世帯も3500にのぼり、いろいろな問題が発生。市が把握しているだけでも、この1年間で徘徊が14件発生し、孤独死も起きている。
 高齢者によっては、周囲との“壁”を設けて、孤独な生活を送っている人も多く、病気やケガなどの異変が起きても、周囲が気づくのが遅れる心配がある。そこで高齢者世帯が安心して暮らせる対策として、「見守りネットワーク」構想が浮上した。
 高齢者の異常に早く気づくにはどうすればいいのか。高齢者宅を訪問する機会の多い人たちに協力を求め、異変に気づいた場合、市に連絡してもらい、市が対応するケースも一つ。現実には民生委員が高齢者宅を訪問したり、電話連絡したりしているが、すべての高齢者を把握していくのは難しいという


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