二ャンとも大胆 入居条件はネコとの同居

二ャンとも大胆 入居条件はネコとの同居

 「ネコを飼っている人以外は入居お断り」という大胆な入居条件を売りにしたアパートが浦安市の隣、市川市行徳駅前にお目見えした。ペットの飼育OKという賃貸住宅は当たり前になってきた世の中とはいえ、ここまでこだわった共同住宅はまだ極めて珍しい。果たして入居希望者はいるのか、いないのか、今後の続報に乞うご期待―。

共同住宅「necoto」

京町屋風のたたずまいにリノベーションされた2階建ての共同住宅「necoto」

ロフトヘ続く階段

ロフトヘ続く階段は猫にも人にも優しいつくり


キャットウオーク

壁面上部に収納ボックスを並べたキャットウオーク

 「ペットを飼いたいがアパートでは条件がなかなか合わない」と、あきらめている人は多い。そこに目を付けたのが、ひとクラス上の賃貸ルームづくりを提案している管理会社の株式会社ダイニチ(浦安市北栄)。
 リノベーションといって、既存の建物を改修して用途や機能を変え、価値を高める新しいタ
イプの改装住宅。それが飼い主の幸せな暮らしを追求したネコ専用共生型住宅。その名も「necoto」(ネコと)だ。
 東京メトロ東西線の浦安駅から2つ目、「行徳駅」から歩いて約10分の住宅地にある木造2階建てのアパート。おしゃれな造りで、とても改装した住宅とは思えない。
 間取りは、ロフト付1K約16平方メートル。総戸数12戸。都市ガス、風呂、トイレ、キッチン、エアコン付き。
 周辺のアパートと設備も外観もほとんど変わらないが、全戸ネコとの同居が条件になっているだけに、部屋はネコにも人にも気を遣ったつくりになっている。

 ネコといえば、キャットウォークが必要。オーナーの杉浦雅弘さんは「上部壁際に収納ボックスを横にして並べ、上はネコ、中は飼い主が収納に使えます。出窓にはネコの見晴台の棚付き。天井下のロフトヘは、ネコも人も安心して上れる階段にしました」。
 「ネコを飼うと壁や柱がガリガリになってしまうという悩みもつきものですが、ネコの爪とぎは習性ですから、あえて自由にひっかけるよう、大人の腰から下くらいの周囲の壁はすべて2重構造にして修復が簡単にできるようにしました。これなら飼い主が部屋を退去する際の原状回復費が高くなりません」。

なぜ猫なのか?

 杉浦さんは「ペットといえばまず犬でしょうが、犬だと毎日の散歩が欠かせません。足の洗い場も必要となり、共同住宅では管理が難しい。そこへゆくとネコは外に出ないし、鳴き声も気になりません」。

 ダイニチでも、「賃貸の市場では1K物件は余り気味。とくに築20年以上にもなると、借り手もなく、建て替えも難しい。そういう点では、こうしたリノベーションは今後も増えるのではないでしょうか」と話す。

 「necoto」も築20年のアパートを大改修。外観を京の町屋をイメージしてレトロ感を、夜はLEDライトの光を照らす。
 家賃は1ヵ月6万3000円から7万円。「外観に内装、設備更新ともに最上の手を入れているので、周辺の相場より1割以上はプラスになった」という。

子供より多いペット

 一般社団法人ペット協会がまとめた平成25年度全国犬・猫飼育実態調査によると、犬は約1087万匹、猫は974万匹。飼育世帯率は犬15.8%、猫10.1%。共に犬の方が多い。
 ちなみに総務省統計局の発表(平成22年4月1日現在)では、15歳未満の子供の数は1694万人。すでにはるかに子供の数より犬・猫が多いのが実態だ。
 同協会の家族とペットと趣味の順位調べでは、猫派は(1)ペット (2)家族 (3)趣味。犬派は(1)家族 (2)ペット (3)趣味 ―と、興味深い結果となっている。
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 アパートヘの入居などに関する問い合わせは、ダイニチ047・354・0150。


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