着実に育つ若きりーダー 4年目を迎えた「うらやす立志塾」

着実に育つ若きりーダー 4年目を迎えた「うらやす立志塾」

新しく防災キャンプを導入

 21世紀の浦安市を担う若きリーダーの育成を目指す『ふるさとうらやす立志塾』が4年目を迎え、今年も7月5日スタートした。先輩の塾生たちが学校や地域でリーダーとして活躍する姿が報告されており、育成目標は順調。今回は恒例の被災地・東北の研修に加えて、地元の災害時に中学生に何ができるかを体験する防災キャンプが初めて企画された。

 立志塾は市立中学校の2年生が対象。平成23年度、震災の影響で新規事業がすべて停止される中、唯一立ち上げられた。1校から3人が推薦を受け、毎年計24人が入塾。今年は高洲中学校の開校で27人が参加。8月29日の研修報告会まで防災キャンプ(8月4、5日)、宮城県南三陸町と石巻市の研修(8月19~21日)などに取り組む。

ふるさとうらやす立志塾

石巻市の被災地に見入る塾生たち(平成24年度の報告書より)

■ 積極性が目立つその後の塾生たち

 市教委では、昨年参加した塾生27人の “その後” のリーダーぶりを追跡調査した。研修を終えた9月に生徒会長の選挙(任期は10月から翌年9月まで)があったが、参加8校中7校で塾生の生徒会長が誕生した。このほか副会長が3人、生徒会書記と会計が各1人、学級委員長3人…と学校活勧に積極的な生徒が目を引く。
 郷土博物館主催の「ふるさと浦安作品展」(昨年秋)では、被災地と浦安との被害状況を比較した塾生の作品が最優秀賞を受賞した。また市政など行政面に関心を抱く塾生の報告もあり、第1回と3回目の塾に参加した兄弟が、今春開かれた松崎秀樹市長の市政説明会場に姿を見せた。「これもリーダーとしての芽生えのひとつ。でも市政説明会場に中学生が顔を出すのはあまり聞いたことはないですね」と教育政策課の佐藤克文さん。

■ 時間を大切にするようになった

 多くの被災者らに会い、会話などを通じて塾生たちはどう “進化” していったか…追跡調査でその一端を見ることができる。
 「人は簡単に死んでしまうから、日頃から感謝の気持ちを伝えることが大切」「泣いていても始まらない、前向きに」などの言葉が心に響き、何もなくなった街の中で被災者たちが「自分のできることを考え、動き、周囲の人を助ける」姿に強く惹かれたという。
 そして「時間を大切にするようになった」「相手の立場にたって、分かりやすく話すようにしている」…と自分が成長した点をあげた。今を大切にして “発言力” を高めることの重要さを感じたようだ。

■ 今年は防災キャンプで学ぶ

 立志塾は今年も古在豊樹・千葉大名誉教授を団長にスタートしたが、特徴は浦安市防災ジュニアリーダー育成事業として企画された防災キャンプ。浦安で想定される震災の規模や内容について学び、中学生でも被災時に自ら考え、自助・共助を実践できる力を身につけることなどを目的としている。
 現在、細部を検討しているが、1日目はヤケドやケガの対処法などのレクチャー。2日目は震災にあった状況下で元町、中町、新町から統合体育館に向かう3コースを想定。途中で通行不能になっていたり、高齢者が助けを求めていたりの課題を小グループに分かれた塾生らにタブレットで指示、どう切り抜けるかなどの訓練を行う。
 キャンプは日本登山医学会や民間の避難訓練機関などの協力を得た大規模なもので、市では来年以降も、立志塾と切り離した防災ジュニア養成事業として実施していく方針。


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