うらやすの人(8): 次代を担う子供たちに『知識の泉』を

うらやすの人(8): 次代を担う子供たちに『知識の泉』を

外国知るには日本から尖閣含め領土認識必要
英語講師 新居加枝子さん

◆小さい教え子が”知識欲”にスイッチオン

 JR京葉線新浦安駅南側、浦安市入船のコテージ風のお宅には「入船英語教室」の教え子が訪ねてくる。入船南小学校6年生の森屋達成君と吉川真史君。「授業でわからないことを聞くため」。

教え子と話す 新居加枝子さん

教え子の森屋達成君(左)、吉川真史君と話す新居加枝子さん

 2人はサッカー少年。GKなどをこなす森屋君は「英語に興味があったので勉強してみようと思ったから」。授業が進むにつれ、この”知識欲”にスイッチが入り、「6年後の東京五輪では日本代表を目指し、一方で日本の歴史や文化をたくさん勉強して、訪れる外国人に英語で交流したい」と、目標を定めるまでに。

 新居さんは授業で、米国旗やユニオンジャック(英国旗)など、多くの教え子から土産で贈られた”ホンモノ”を小道具に使って受講生の”知識欲”を刺激し、「学んで楽しい講義」を心がけている。
 「外国を知るにはまず日本から。北方領土や竹島、尖閣諸島も含めて正しい日本地図が書けるよう」指導している。

◆NY滞在で、日本文化と生活英語に目覚める

 新居さんは振り返る。夫の海外勤務に同行、ニューヨークで生活したことが英語との出合い。
 「外国へ行く(住む)と、よく日本人の日常生活を聞かれた。渡米時、6歳と4歳の子供はもちろん私も英語はダメ。周りからは日本代表と見られているのに挨拶されても押し黙ったまま」

新居加枝子さん

あらい・かえこ
東京生まれ。東京女子大卒業後、日本テレビに入社。夫に同行して昭和44年から5年間、ニューヨーク滞在。帰国後、渡米体験を基に海外生活・海外子女教育アドバイザーとして活動。
英語講座「古代オリエント史と聖書」などの講師を務める。浦安在住32年。息子は独立し海外在住、夫と1女の3人暮らし。

 そこで教材にしたのが3~8歳児向けの英語絵本『LittleBear(リトルベア)』。「毎日、子供に読み聞かせるうちに、雪が降るころには文学的表現が使えるようになってきた。しかし、痛感したのが日本の歴史や文化、伝統を知らなかったこと。自身で学び、正しく現地の人に伝える実学としての”英語との格闘”があった」という。
 もうひとつ大事なのは「胃袋の国際化」。当時は日本料理店や食材が少ない時代。「スパゲティなど現地の食材を食べて文化の違いを感じ取る。慣れればおいしくなるもの」。

◆発展の生き証人

 新居さんは「漁師町だった旧市街地が好き」と、こんなエピソードを披露してくれた。ある魚屋で親方に「ネエサン、何ほしいんネ」と声をかけられた。「ネエサン」が浦安では普通に女性に呼びかける言葉だと知らず、思わず「姉さんじゃない、結婚しています」と。これが縁でいまでも交流しているという。

◆『知識の泉』掘り当てて

 郷土愛が浦安市での活動歴につながり昭和62年の「生活英会話」講師をはじめ、浦安中の「国際理解教育」、入船中での「選択英語」を担当。
 「次代を担う子供たちには『知識の泉』掘り当ててほしい。それが本人の進路決定に役立てばうれしい」という。


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