「ウイスキー〈空き瓶〉がお好きでしょう」

「ウイスキー〈空き瓶〉がお好きでしょう」

 第16回 市民手工芸作品展

 市民の手作りの工芸を一堂に集めた「第16回市民手工芸作品展」が、2月15日から1週間、新浦安駅前の市民プラザ・ギャラリーで開かれた。
 今年の出品作品は113点。
 ジャンルで多かったのは、パッチワークキルト、和紙工芸、木彫り、編み物、刺繍など。万華鏡やマッチ棒でお堂を再現したマッチ棒クラフト、障がい者福祉センターアートクラブのちぎり絵の浦安マップなどの力作も目立った。

パッチワーク キルト

オレゴン州と浦安のキルダー22人が交流し、生まれたパッチワークキルト

 手工芸作品展は、市美術展から手芸部門が廃止されたのを受け、平成10年度から手工芸品独自の発表の場として開催されている。だれもが気転に参加できるよう審査や賞は設けていない。
 主催する市生涯学習課の話では、出品作は当初、大半が女性だが、最近は男性も多く参加するようになった。

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 会場で、舞浜2丁目の三宅鈴男さん(80)の瓶細工の実演が注目を浴びていた。ウイスキーの空き瓶の中に、市販のたばこがそのままの形で入っている。

三宅鈴男さんの瓶細工の実演

空き瓶にたばこ1箱を入れる三宅鈴男さんの瓶細工の実演

 「昔から細かなことが好きで、瓶の中に帆船が入っている作品をデパートで見てから、退職後の趣味になっちゃった」
 直径1センチほどの空き瓶の口からたばこの紙箱を折って入れ、手製のピンセットを駆使して1本ずつ20本入れ直し、約2時問半でで作品に仕立てた。
 三宅さんが瓶細工を始めたきっかけの帆船は、折りたたんだマストを瓶の口から入れると開く仕組みなっているものが多いが、三宅さんの場合は、すべて瓶の中で手作業。たばこのほかにも、直径7ミリから5センチ程度の色紙で折り紙をつくり瓶の中に入れて鶴や毬を組み立てる。
 根気のいる細かな作業だが、視力はいまだに1.2あるという。「完成した時の達成感が何ともいえない」と、2年前から会場で実演を始めた。
 作品を見て、売ってほしいといわれることも数々。だが「みんなあげちゃう。値段のつけようがないので、売ることは考えていない。それよりも喜んでくれる人にあげた方がよほど気持ちがいい」。実に優しそうな笑顔をみせた。


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