桂ひな太郎師匠を招き 「落語で知ろう~成年後見制度」

桂ひな太郎師匠を招き 「落語で知ろう~成年後見制度」

大雪の翌日にもかかわらず100人が集まる

 落語を聞きながら成年後見制度を学ぶ企画『落語で知ろう~成年後見制度』が2月9日、桂ひな太郎師匠を招いて美浜公民館で開かれた。この日は記録的な大雪の翌日。それでもぬかるんだ雪道の中を約100人が会場に駆けつけ、笑いながら制度についての理解を深めた。

桂ひな太郎師匠の高座に沸く勉強会

▲桂ひな太郎師匠の高座に沸く勉強会(市社会福祉協議会提供)

 成年後見制度は、高齢者の介護が行政処分である措置制度から、本人の意思を尊重する契約制度に移るにあたって、認知症や知的障害、精神障害者らが判断力不足から財産管理などで損をすることのないよう法律面で支援・保護するシステム。2000年4月にスタートした。

 市社会福祉協議会内のうらやす成年後見・生活支援センターは7年前からこの制度の啓発に努め、毎年講演会や勉強会を開いてきた。しかし集客力に欠けるため、全国各地で成年後見落語に取り組んでいる桂ひな太郎師匠に落語&勉強会を依頼した。

 募集開始とともに定員を上回る151人の申し込みがあった。当日、同協議会の職員らがスコップを手に会場周辺を雪かき。午後1時の開会時には99人が集まった。
 ひな太郎師匠も感激の態。「長靴を履かないと溶けた雪が靴に入ってくる…誰も来てくれないかもと心配したが、高座の端から会場を見てびっくり、ただ感謝です」とブログに書くほどだった。
 落語「後見爺さん」は、認知症気味の母親を心配して相談にきた若者と爺さんの会話が中心。あれこれアドバイスした爺さんが、「自分も相談しようかな」でオチとなる。約40分間熱演した。
 この後、実際に後見人の仕事に就く弁護士、司法書士、社会福祉士らとトークショー「ひな太郎と成年後見制度を語る」。実例などをもとに会場を大いに盛り上げた。

 成年後見・生活支援センターの浅野伸生さん(社会福祉士)は「これまでの講演会と違って参加申し込みが早く、数も多くてすぐにいっぱいになった。これからも企画を工夫して、後見制度の知識の浸透を図っていきたい」と話した。

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 ひな太郎師匠は昭和52年、古今亭志ん朝に入門。前座名「志ん坊」。平成5年真打に昇進。平成15年、九代目桂文楽門下に入門し、桂ひな太郎に改名した。平成17年、成年後見落語「後見爺さん」を発表、以来全国各地を講演に回っている。


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