北交渉、「制裁維持」で拉致解決に実効ある対話 薗浦首相補佐官に聞く

 首相補佐官に就任して1年になる薗浦健太郎衆議院議員(千葉5区)に6月18日、インタビューした。
 薗浦氏はシンガポールでの歴史的な米朝会談を受けての日朝会談実現へのプロセス、海外訪問で培った人脈活用、国会議員を目指すきっかけになった子供の貧困対策、京葉線とりんかい線の相互乗り入れ推進などについての考えを明らかにした。

薗浦首相補佐官

インタビューで国政・地元の課題を話す薗浦氏

――トランプ大統領と金正恩委員長との米朝会談の評価は

薗浦氏 去年まで核やミサイル開発で対話に応じなかった北朝鮮が話し合いの場に出てきたのは評価すべき。鉱物資源輸出や出稼ぎ労働者の締め出しなど、北に対し中国、ASEAN各国、中東なども含めて国際社会が圧力をかけた成果だ。トランプ氏がシリアにミサイルを撃ち込み、(北に対しても)本気だと示したのが会談につながったのだろう。

――この流れで、拉致被害者の全員帰国など日本と「北」との直接会談のプロセスは

薗浦氏 米朝会談も始まったばかり。朝鮮半島の非核化にしても94年の米朝交渉、05年の6カ国合意で何が起こったか。だまされないよう“検証可能”の「V」も重視すべきだ。
 北京の大使館等で様々に日朝の直接協議に向けて接触していくだろうが、過去の教訓を踏まえて制裁を維持し、経済的見返りを与えず、拉致問題解決のため実効性のある対話が大切。北が心変わりする最悪のケースも頭に入れて考える必要がある。

――この1年、海外を飛び回り人脈を築いた

薗浦氏 外務副大臣や政務官時代に会った人たちの中には、首相や貿易大臣に就任しているケースも。こうした旧知の人脈は本音を聞けるので財産になる。特に副大臣時代に培ったEPA(経済連携協定)やWTO(世界貿易機関)など通商関係の人脈を将来に生かしていきたい。

――人材こそ宝と強調している

薗浦氏 国会議員を目指したきっかけはフリーターやニートなど社会で能力を発揮できないままの雇用対策を充実させたかった。5年前、子供の貧困対策法に取り組んだが、貧困率が戦後初めて減少に転じた。給付型奨学金や幼稚園・保育園の無料化などにも取り組んでいる。過労死防止法も政治の責任は大きい。大卒の就職率も良く、企業が人を育てるようになる。
 選挙区内でも子供食堂や無料寺子屋など、将来を担う子供たちを家庭環境に関わらずサポートする動きが広がっている。

舞浜の冠水対策 地元と協力する

――浦安市関係の京葉線とりんかい線の相互乗り入れ推進などの動きは

薗浦氏 千葉市長や経済界も本気。千葉県は一つにまとまった。国交省にも陳情に行ったが、沿線自治体と役所の理解も深まった。東京都をどう巻き込むか。こうした住民の熱意をJRに伝え、直通になったらこれまで以上に利用しなくてはならない。
 外環自動車道が6月2日、高谷JCTまで開通。1日4万台が利用しているが、市川市内はトラックの流入が5割減ったという。国道357号線の連続高架化も来年ぐらいに終わる見通しなので、舞浜地区の冠水対策で貯水槽とポンプ付けや歩道橋については内田市長や各市議、自治会の皆さんと協力していきたい。


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